日の出町は東京の西部に位置する自然豊かな町で、東西に流れる清流平井川沿いには春から夏にかけてさくら、フジ、花菖蒲、つつじ、ひまわりなどが美しく咲き誇り、豊かな自然を生かしたキャンプ場、釣場は都心からのレジャー客で賑わう。今回のウォーキングは川のせせらぎを聞きながら、由緒ある記念物と文化遺産、そしてお花のスポットを歩き、最後は別名美人の湯・つるつる温泉でくつろぐ日の出町の魅力が詰まったコースをご案内しよう。古の情緒とあなただけが感じる四季は都会生活で忘れていた何かを思い出させてくれるだろう。
保泉院-木造閻魔大王座像 ヒノキ材を用いた閻魔大王。東京都の指定有形文化財
日の出町役場 都心から西へ約50kmに位置する緑豊かなまちの中心地
ロンヤス会談記念碑(平和の碑) ロナルドレーガン大統領来町時には町中が歓迎ムード一色
ふれあい農産物直売所 新鮮なとれたて地元野菜と鶏卵が大人気
再び、役場前の通りへ戻り、西へ進んでいくと、200mほど右側にふれあい農産物直売所がある。 職員の人に聞くと、午後にはほとんどのものが売り切れてしまうらしいので早めの立ち寄りが良いとの事。 中に入るとにんじん、トマト、トウモロコシ、椎茸などが所狭しと並んでいる。どれも活き活きとみずみずしく美味しそうだ。地野菜「のらぼう菜」も発見した。のらぼうは東京西部にしかない秋まき地野菜で、3月から5月にかけて出回る。おひたしや和え物、おみそ汁の具にするのが美味。 また日の出トマトもハウス栽培が中心で、品質には定評がある。普段スーパーでは手に入れる事のできないものだけに、ぜひ買い物に立ち寄りたいスポットである。
西福寺と大久野フジ 都指定天然記念物。樹齢400年の見事なフジ。
幸神神社とシダレアカシデ 樹齢700年を越える国の天然記念物指定の銘木。
ひので肝要の里 都市と農山村の交流の場。町内産の新鮮野菜やそば打ち体験、ブルーベリー摘みなども。
町名にもなっている標高902mの日の出山の麓にあるこの町は、活き活きとした緑と清流平井川が共存し、全ての時間がゆっくりと流れていた。 保泉院近くで散歩をしていた老夫婦、ふれあい直売所のにこやかなおばあさん、大久野駐在所のおまわりさん、みんな明るくどこか懐かしい感じのする人たちである。 約3時間、バス移動を入れればもっとだが、平坦で歩きやすい道が多くオススメである。 実はつるつる温泉以西には、日の出山ハイキング、南には白岩滝もあるのだが時間の都合で今回は行くことができなかった。 次回はJR武蔵五日市駅を始点に、紅葉の日の出山登山を楽しんでみようと思う。