『武蔵野夫人』が発表されたのは昭和25年、ベストセラーになって間もなく映画化もされた。はけに暮らす人妻道子とそこに同居する従弟の勉との悲恋物語は、心理小説の手法で人物の心の動きを中心に描かれているが、その世界観を形作る重要な背景として何度も語られる武蔵野の風景がとても印象的な小説である。武蔵野の水と緑の美しさをあらためて感じるためにも、小説を読んでからウォーキングに出かけるのがオススメ。戦後間もない頃の風景とどこが変わっているか、景色を探しながら歩くのも楽しい!
さて、はけの道周辺で楽しむ今回のクウ・ネル・アソブ。クウ・スポットにオススメなのは、薬師通り沿いに建つ「茶房はけの道」。なんとここでははけの湧水で入れたおいしいコーヒーが飲めるのだ。また、ネル・スポットは武蔵野公園の原っぱが最高。空が広くてとても開放的な公園なので、昼寝も気持ちイイ! そしてアソブ・スポットを探すなら、武蔵野公園からそのまま調布市の野川公園へ。園内には自然観察センターやテニスコート、アスレチックがあるほか、近隣には近藤勇生家跡などの見どころもあり、立ち寄るにはちょうどいい!
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