地下鉄半蔵門駅5番出口を出て左に向かい、一つ目の信号を右に進んだ先が、千鳥ケ淵エリアである。一見この先に緑道があるのかと思われる一般道を通るが、5分程度歩いたところで枝垂桜が美しい千鳥ケ淵小公園に到着する。高層マンションの前にある小さな敷地の公園だが、枝垂桜の鮮やかなピンクが真っ青な空に映える光景が見事で、人気の写真スポットとなっている。
公園前の信号を渡り、左に進むと緑道の入り口になる。ここから約700メートルほどの区間が千鳥ケ淵緑道となり、お堀に沿って歩きながら、水面に今にも届きそうな桜を観賞することができる。この日はシーズン中だったため、午前中にもかかわらず既にたくさんの人が道を往来していた。
緑道を進むとほどなくして、左手に「戦没者墓苑」の入口が見えてくる。ここは1959年に建設された墓苑で、遺族の手に戻らなかった戦没者の遺骨が納められている場所である。敷地内の奥には納骨堂があり、花を添えたり手を合わせたりしている訪問者の姿が伺える。 |